震災後 私は家を流された実家の家族を引き取り、心の不安定な子供たちと関わりながら、被災地の中で被災していない自分は何をしてよいのか悩んでいました。
昨年の春、「何もなくなった灰色と化した町に少しでも彩りを添えたい・・」と関東に居る友人が、”鹿折に花を..”プロジェクトを立ち上げ、自分たちの実家の土地にひまわりの種を蒔きました。私は『自分でもこの土地で出来る事があるんだ・・』と地元に居る同級生と共に見守り隊を結成し、蒔いた種を育てていく事にしました。津波が襲った荒れ地には、種がうまく育たず毎日のように沢から汲んできた水を与えたり、肥料を与えたりと文字通り手塩にかけ育て、8月には見事な大輪の花をあの震災の脅威になった“共徳丸”の周りに咲かせました。その花の種が全国の方の手に渡り、今年”鹿折のひまわり”は遠い地で被災地とを繋ぐ架け橋になりました。ありがたい事に様々な応援やメッセージを頂き、この活動の力となりました。
1,000日が過ぎても未だ変わらない現状に歯がゆさを感じながらも、大震災が風化する事がないように ”鹿折のひまわり”が遠い地で咲き続ける事を願い、小さな歩みですがこれからもこの地に花を咲かせていければいいなと思います。
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