説明


2011年3月11日東日本大震災ではあまりに多くの方が数多重被災されました。衷心よりお悔やみとお見舞を申し上げます。

みやぎジョネット(みやぎ女性復興支援ネットワーク)は、東日本大震災を受け、被災地女性と全国支援者の思いを結ぶことを目的に 発足したNPO団体です。各種支援プログラムにより、お一人、お一人の女性が今後の生活を新しくつくっていけますように、ひいては皆の光となることを願い支援してまいります。また、女性のニーズを調査し、政策へ提言いたします。       ―みやぎジョネット会員の多くは被災女性です―

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2013年1月7日月曜日

やったね まつ子さん

お店のある辺り
2013年1月7日(月) 村松まつ子さんのお店が開きました。
本格開店に向け、あと一歩のところまでこぎ着けました。

南三陸町戸倉地区の皆さんを対象に、日用雑貨品、食料品、できたてお惣菜の販売、クリーニング受付、買い物代行、遠方の方向け地場産品直販などのお店です。
地域の人が自分で作った野菜、海でとれた海産物などを持込み、店頭で販売して収入を得ることで、売る側、買う側双方が喜べる場所作りを目指しています。
お惣菜は、高齢者の健康に配慮したもので、収益の柱の1つにしていきたいと思っています。また、車を持っていないお年寄りなどには、電話にて注文を受けた商品をお届けし、事前に登録して頂いているご家族やご兄弟に、配達時のお年寄りの状況や健康状態をご連絡できれば、遠くのご家族も安心できると思います。
また安定した収益が達成できたとき、地元で有名なホヤを全国的に販売したいと思っています。
ホヤを塩麹や醤油麹などで味付けし、商品化しまして、収益の柱に加えたいです。
地域住民が集まり、語らう場にもしていきたいと思っています。家に引きこもりがちな高齢者が集まる場をつくり、少しでも早く復興できるように皆で事業を進めます。
店舗運営の中心は、地区のご婦人たちです。

ジョネットでは、地元スタッフがお手伝いに伺いました。
長机にレジスターが無造作に置かれていました。2階は、ジョネットに届いた児童書や、アジア資料センターから送って頂いたやさしいジェンダー書籍が入り、お茶のセットが用意され、地域の方々が三々五々やってこれる場所が欲しいとの願いが叶いました。これからは、此処を会場に、ジョネットサロンも開催できます。

保健所の許可が未だ下りていないため、手作りお惣菜の販売は未だですが、
地域の皆さんは、陽気な村松さんとのお喋りを楽しみに来ては、昔の話を笑い飛ばす事が出来るようになりました。(実は、皆さん、錯覚を起こされるそうです。そういえば○○があったな、と考えるのですが、次の瞬間現実に引き戻され、津波で何もかもなくした事を思い出すのだそうです。)

村松さんが事業に取り組んだ動機は、
長年海産物の直売を行なってきましたが、昨年の震災津波により全てを流され働く場もなくなり、地域の環境も一変しました。今の状況は、地区の千人以上の人たちが、地元に残るか、諦めて津波の来ない地区に移るか悩んでおり、不安を抱えた状態で仮設住宅を中心に過ごしています。高齢者が多く、日常生活の面でも、地区に店舗無く買い物等で不自由を強いられており、外の親族等の支援で生活しているものが多いのが実情です。
その中で、長年住み慣れた地域を復興させるには、先ず働く場所があれば、人口の流失を少しでも食い止める事が出来ると思いました。惣菜販売と買い物代行の拠点を作り、ご自身も買い物に苦労している中で、同じ境遇のお年寄りが少しでも楽になり、地域に住み続ける事のお手伝いが出来ると思ったからだそうです。

わかめ、たこ、牡蠣、茎ワカメ等々、美味しい浜の製品の発送を承ります。
皆様のご注文をお待ち致します。 

2013年1月6日日曜日

ミラノとの交換ノート

ミラノのマリアローザさんたちから、手作りのグリーティングカードが届きました。
お部屋がタイムの香りに包まれました。
私たちに出来る事はなにかしら、とずっと考えて下さっていて、今年のXmasに、交換ノートをはじめることになりました。ノートでしたら絵を描いてもよいので、ぐんと楽しめます。案の定、届いたノートから(読めないのですが)わくわく感がこぼれました。沿岸部の皆さんたちと、続けていこうと思っています。
語り場スカイプで通訳をしてくださった瀬野さんが、訳して下さいました。

皆さん,こんにちは。
このような遠くの友人を持つことはすばらしいことです。とはいえ... とても身近に感じる友人たちです。というのも,私と同じ女性ですし,私たちのように恐れることがあっても,その度にそれを乗り越える力をもつ方々だからです。
皆さんが私たちとここにいるような気にもなります!!!
平和と安寧をお祈りします。

友人の皆さん,こんにちは。
このようにみんなで車座に集まって皆さんのことについていろいろと話をしていますと,だんだんと少しだけさらに皆さんの近くにいるような感じを持ちます。この関係がより密接なものになることを期待しています。
新年が喜びと安寧をもたらすものでありますようにお祈りします。  (交換ノートより抜粋)

年の初めに3人

ちっちゃくてよくわかりませんが
瓦礫処理されることになりますが、瓦礫ではありません。

剥がされたコンクリートの基礎も片付けれました。

年末年始、南三陸・気仙沼と仙台を結ぶ高速バスは、補助席も一杯になるほど混みました。ホテル観洋前で乗降される方が多かったですが、折角の年末の帰省、仮設住宅には狭くて泊る事が出来なかったのでしょう。
さて本日、町を歩いていて、3人のおばあさんが立話をするほのぼのとしたお姿を見つけました。
「311」前ならどうということのないことですが、震災後のこちらでは、目にすることのない光景なのです。
つまり、町でみかける「ひと」は、走っていく車の中か、役場やコンビニなどで働く人。或は、ボラティアの集団ばかりで、高齢者やこどもが高台の仮設住宅から下りてきて、生活の断片を町の中で見せる事は殆どなかったのです。ですから、高校生が2人、3人と連れ立って下校する様や、さもないおばあさんたちの立話姿にパッと目が飛んでいくのです。
「いいなあ」しばし立ち止まって、眺めてしまいます。私たちが活動を続けるのは、こうした光景を取り戻したいからです。
問題は目に見えないものです。自殺が出、認知症が進み、50代中心にお話の最中堪えきれなくなった涙をこぼされます。
それでも、僅かずつではありますが、変わってきています。

2013年1月1日火曜日

新年への駆け込み


 起業する女性のお手伝いや連日のサロン開催など、ジョネットは対話型活動をしておりますので、増々忙しくなっています。
活動の中で、沿岸部と仙台には時差があり、今までの生活では求められていなかったのでしょう、判断の基が違い、言葉の解釈が一様ではないことを知りました。お気持ちの揺れについていけない事もありました。
そうした中、年末を控えた1週間の間に、またとないスタッフに恵まれました。
「ジョネットの活動地域が沿岸部と聞き、好くしてもらったお姑さんたちに陰ながらご恩返しが出来るのではと思うので、ジョネットの活動に参加したいです。」
また「被災地の皆さんに元気になって頂きたいと思い製作を続けてきましたが、やっと完成したのでお贈りします。」「ビタミンCを摂って頑張ってください。」と、被災地の皆さんをずっと思い続けてくださるメッセージも頂いております。そして、普通の生活に戻られたり、お独りで何でもこなされているようにみえる被災地の皆さんですが、全国のみなさんからの温かい想いに触れると、「今まで泣けなかった…」と胸の内を吐露され、「何だか話したくなっちゃって… ごめんなさいね。」と仰られるのです。

見守られて、寄添って。私たちジョネットは、沿岸部の皆さんのそばで、毎日一緒に生活をしております。気持ちの晴れやかな新年を迎えました。ありがとうございます。頂戴致しました御心に感謝を申し上げます。

年の瀬迎え

満載した津波被災の乗用車が運ばれていきます
心機一転
ジョネットハウスに 頂いたお正月飾りを飾りました
南三陸町志津川 建物基礎がとりのぞかれました
宮城県南三陸町合同庁舎
建物の陰はみじんもありません
さんさん商店街にBRT駅が完成
さんさん商店街
震災前のお店構えを彷彿とさせる、雪の残る千葉海苔店店先
お客様も、味付け海苔を前身で抱えて

焼き鳥屋さん
店内での飲食は難しく、テイクアウト専門
窓辺を黄金色に染めて夕陽を照り返す新築のお宅
以前にご紹介していますが、今は瓦礫がなくなりました。
海岸側、どんどん片付いていっています。
ホテル観洋辺りから見た、南三陸の灯り
この灯り、今まで見る事は出来なかったのですよ

Xmas そして…

そして、軽トラで新年のお飾り取り付け…
未だ、気持ちがついていけていません。