説明


2011年3月11日東日本大震災ではあまりに多くの方が数多重被災されました。衷心よりお悔やみとお見舞を申し上げます。

みやぎジョネット(みやぎ女性復興支援ネットワーク)は、東日本大震災を受け、被災地女性と全国支援者の思いを結ぶことを目的に 発足したNPO団体です。各種支援プログラムにより、お一人、お一人の女性が今後の生活を新しくつくっていけますように、ひいては皆の光となることを願い支援してまいります。また、女性のニーズを調査し、政策へ提言いたします。       ―みやぎジョネット会員の多くは被災女性です―

to ENGLISH Page

2012年1月25日水曜日

南三陸町町外仮設

集会所のひさしは数十センチ幅しかありませんので
お玄関内まで雨が吹き込んでいました
本日のメインサロンは節分飾り作り
折り紙で鬼の面を作るのですが
小学生が講師補助になって大人に作り方を教えていました
皆さんの作品

サロンの間中もいろいろ支援物資が届きました
お味噌は朝から小分け作業が続けられ、ひとり4㎏ずつ配布されるようです

2012年1月20日金曜日

浜のフェルメール

参加者のお一人が子どもからもらった、のし袋
皆で編んでは、あげっこしているセーター
フェルメールの少女を思い出しました
サロンのメインは「お料理紹介の仕方」
ホットケーキを作りながら、教わりました
登米市迫町のマンホールふた
ここは白鳥の飛来地です
町を流れる迫川の支流は、白く凍っていました
本日のジョネットサロンは「お料理の紹介の仕方」の講習会でした。
狭い集会所には、嫁群と姑群が二分して座り、姑群は、微動だにせず編み物を進めています。

嫁群側は、お正月の話題から始まりました。
もう、みんなに聞かせたくて仕方ない!って感じ。
娘さん手作りののし袋を見せてくださった方は、クイズみたいになっている流れを話してくださいました。
単純にお金や物が入っているのではないのだそうです。
「次に冷蔵庫を開けてください…」などのコメントを辿って行き、
最後に「それは光る物のそばにあります」とあって、「何だろ、光るものって… と
考えていたら、お父さんのおでこに貼ってあったの… うちでおとうさんもおじいさんも禿げているから」
と、たわいないお正月光景を紹介してくれました。

嫁群の勢い衰えず、いつの間にか、震災を機に変わった生活ぶりのご披露となっていきました。
海の仕事がなくなり、がれき撤去の仕事をして、はじめて土日休みを味わった。
普通の人になったみたいな気がした、とか
仮設住宅に入るため親たちと分かれた生活になり、好きなときに起きることができる幸せを手放したくない話など。
すると、姑群から「そうだ!そうだ!」のエールが飛んでくるんです!!!

サロンの途中、救急車騒ぎが起きました。
足の不自由な男性が、散歩中に転んでいるところを発見されました。
怪我ですんだようで一安心。
この間隙ぬって本命サロンも進められ、終了。
ぷるぷる寒そうにしている私たちに、手編み帽子をいただき、
全国の皆さんから届けられた支援の毛糸をどっさり置いて帰途につきました。

仮設の近くでは、本日も遺体捜索活動が行われていました。
途中、語り場に出店してくださった、登米市佐沼の半田商店さんに寄りお味噌購入。

毛糸

毛糸1個から届けてくださいます
「逃げできた時の服なの」

ジョネット事務局には、全国の皆様から、毛糸や布、刺繍糸、他手芸副材が沢山届けられます。これらは、各地で開催しているサロンでの材料に使わせていただいている他、引きこもり対策として、皆さんにご自由に使って頂けるよう、仮設住宅にお届けしています。仮設住宅の集会所では、手芸が不得手の方も、周りの人に教わりながら編み物や縫い物をされています。
ご自身、ご家族の冬物衣料として必要に迫られて作られる方、また、仮設の人たちのリクエストにお応えして作ってあげる方、様々ですが、皆さん楽しそうです。
また、ジョネットが支援する方々の販売作品作り用にもお届けしています。

先日、お便りが届きました。
「3月11日の東日本大震災で津波で自宅は流され、一緒に住んでいた娘夫婦と孫が津波の犠牲になりました。守れなかった自分を責め毎日泣いてばかりの生活です。一時は死を考える日々もありました。(中略)編み物をしてみようという気持ちがわいて来ました。毛糸の支援をいただけたらとてもうれしいです。」
皆さんには、夢中になれる時間が大切なようです。

皆さんのご活躍

ジョネットでは、おひとり、おひとり、と立ち上がっていっていただきたいと思い、お会いした皆さんにお声を掛けて参りました。
「いっそのこと、死ねば良かった」と仰る高齢者にお会いした時、「とんでもない!」「高齢者の意見や知恵が反映されない町づくりでは、人の住む町にならない」と思いました。
「あむあむおっぴ」プロジェクトは、高齢者に光を当てたいと思って始めました。
今や、核となった女性は、ご自身はもとより周囲の方々を助ける存在になり、プロジェクトスタッフもその内です。目白押しの取材が入っています。
千葉海苔店さんは、「借金を踏み倒すより、借金を重ねる方が楽」と仰って再建を決意し、早朝から深夜まで、休日もなくお二人で努力されています。地元女性を雇用し、地元女性の活動の場となるジョネットハウス(トレーラーハウス)に敷地をご提供下さり、他にも町の方々に細やかな心配りをされています。
女川の花屋さんは、何もかもなくなったため、拾ったもの(流れ着いた廃材)でスタートしました。 アイデアを凝らして少しずつお店を整え、周囲のお店を華やかせています。町にとってなくてはならない女性です。
とある団体の助成に、こちらの3者をご紹介しました。
その後の審査を経て、「千葉海苔店」と「あむあむおっぴプロジェクト」を含む3団体が選ばれました。
花屋さんは、市場の仕入れの問題で審査会場に行くのが難しく、また援助に頼らないようご自身に大変厳しくされているため欠席、審査外になってしまいました。

※授賞式のお写真が届きましたら掲載いたします

新春サロン

お抹茶 何はともあれ一服
集会所内に貼り出されていた墓地に関するご案内
今回の震災では、津波に洗われてお墓の中が空っぽになったり、
整地されてお墓の位置がわからなくなってしまったお宅があります
歩くことが大変そうでしたが、
それでもサロンにいらしてくださいました。
ハンドマッサージや手芸教室に参加されました。
女性の集まりには
お子さんもいらっしゃいますし、男性もやってきます

ハワイアンストラップ製作中
地元女性の作品
この地区の、日々の生活の様子が描かれています
春の訪ないを感じました 水仙でしょうか
サロンの後、外のベンチにかけて話し込んでいらしたお二人

愛媛から届いた果物
ジョネットバッグにお入れしました。未だ、市場に出ていない初物です。
新年 はじめのサロンは、
応援に駆けつけてくださった皆さんと一緒に、名取市で開催しました。

2012年1月1日

2012年 元旦
ジョネットサロンに参加された皆さんから、寄せ書き年賀状が届きました。
皆さんの元に公的支援が入ったのはつい最近の事だそうです。
しかし真に強い方々で、何度かお邪魔していますが、いつも励まされてきます。

そうそう、千葉海苔店さんからお電話をいただきました。
当初20個の予定を、50個に増やした初売りの景品は、午後1時30分でなくなったそうです。予想を超えたご来店に、「ジョネットさんや全国の皆様から支えて頂いているからです」とお礼の言葉をいただきました。

またジョネット事務局には、元日朝から支援物資が届けられました。
ありがとうございます。

初売り準備

初売り用に持ち込んだ支援物資
新しい年を迎える千葉商店
姉妹は工場につきっきりで、お店は人任せになっていました
大森屋商店のトイレそばで
処理は有料です
新しくなった側溝のふた

グレー一色の廃墟に明かりを、と
三陸町中心部にたてられた大きなツリーの飾り
辺り一帯、樹木の根元は腐ってきていました
廃屋(と言っても、屋根が残っているだけですが)
を借りて牡蠣むき作業
暖をとれるのは、唯一これ
ジョネットが応援している千葉海苔店さんと大森屋さんが、「初売り」を決めた事を受け、景品用に、皆様からお預かりしている支援物資の中から、何種類かお届けしてきました。
これは、お店の景気付け、買いにきてくださった皆さんへ店主からの感謝の気持ちとして差し上げるのですが、ジョネットでは、買い物にみえる皆さんに、新しい年を迎えて少し心華やかせていただきたいとの思いがありました。

年の瀬迎えた南三陸町

線路の名残
登校の中学生
仮庁舎のあるベイサイドアリーナで
採れたてわかめを差し入れにきた男性 
ひとつずつ整えられていく大森屋商店
トイレが1基設置されました。
水道は使えないので、ペットボトルの水で流します。
勿論、紙類は汚物入れに。
それでも、トイレがあるのは大きな安心です。
国道45線沿い
年末に役場を尋ねました。
町では、NTTの工事が行われていましたが、特別大きな変化もなく年末を迎えようとしていました。

お忙しサンタ 1日に数回現れる

クリスマス・年末、子どもたち向けが多く届けられました。
箱を開けると、チョコレートや文具類のほか、
女の子が喜びそうな紙ナプキンやオーナメントなども入っていて、
今までと何ら変わる事のない生活をしていただきたい思いが詰まっていました。
届けてくれるサンタさんは大晦日まで毎日5・6回現れ、
お問合せのお電話は鳴りっぱなしでした。 
事務局のドアに下げてくださったご支援の毛糸
海外から届いた子どもたちへのプレゼント